2021年9月1日水曜日

屯田墓地

  昨日は樽川墓地のことを書きましたが、近いこともあって我が家で馴染んでいたのは、札幌市の屯田墓地です。道なりで約1㎞ですから直線では700mくらいでしょう。

 子どもたちはよくクワガタ獲りに行ったものです。

 その当時は、墓石も倒れかけたものもあり、いかにも開拓時代の墓と云う感じでしたが、今は整備されほとんどの墓が建て替えられてきれいになっています。

 実は、わざわざ越境した石狩市に墓地があるのには訳があるようです。

 今の札幌市北区屯田は、開拓の頃篠路屯田兵が配置された所ですが、低湿地で洪水の被害も多かったようです。そこで、墓地だけは水に浸からないようにと、発寒川の石狩側にある紅葉山砂丘と云う小高い場所が選ばれたようです。

 この砂丘は、縄文期に海が内陸まで入り込んでいた縄文海進の名残で、現在の海から5㎞ほど内陸寄りで高さは約18mあります。

 紅葉山砂丘は、石狩の大昔の地形をとどめるもので、4,000年前頃の縄文人たちが残した木製漁撈(鮭)具がたくさん見つかっています。

 

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