2020年10月31日土曜日

強情の句

 ほんのたまたまですが、折々の歌の一冊をふと手に取る気になりました。

 折々の歌は好きで、全巻揃えてすぐ手の届く棚に並べてはいるのですが、近頃はとんと見ることもなかったのです。

 手にしたのは第六巻。

 冬の部をぱらぱらと読んでいると、こんな句が出てきました。

  強情を以て今年を終わるなり   藤田湘子 

 何か、気になる句です。

 家人はいつも私のことを強情だ、強情だと云うので、身につまされたのかもしれません。

 水原秋櫻子に師事した藤田湘子さんは、大正15(昭和元)年生まれで平成17年没。

 他にこんな句もあります。

 天山の夕空も見ず鷹老いぬ

 筍や雨粒ひとつふたつ百

 湯豆腐や死後にほめられようと思ふ

  

            

 

 

 

  

2020年10月30日金曜日

イチョウの黄葉と銀杏

  公民館のイチョウが真っ黄色になっていました。

 木の下には、落ちた葉がいっぱい!

 いかにも秋の深まりを感じる光景です。

 イチョウと云えば、今週の月曜に札幌へ出かけた時、大通り公園の隅に銀杏がたくさん落ちていて、せっせと拾っている人がいました。

 イチョウ並木は、北大の工学部が有名ですが、ある人に言わすと、それよりもっときれいな所があるそうです。

 残念ながらそれがどこなのか、聞き漏らしてしまいましたが・・

 

2020年10月29日木曜日

坊ちゃん本のコレクション

  色々な人の本のつき合い方を紹介する「本のみちしるべ」と云うテレビ番組があって、今週火曜日はブックデザイナーの祖父江慎さんが登場しました。

 祖父江さんについて私はまったく知りませんでしたが、すごいデザイナーのようです。

 かなり先鋭的な装丁で、ある本などは斜めにカットされていたり、また同じ頁や白紙の頁があったりした本は、返品の山だったこともあるそうです。

 今回その祖父江さんが紹介してくれたのは、坊ちゃん本のコレクション。


 明治39年に初版が出版された「坊ちゃん」は100年経ってもいまだに出版され続けている息の長い小説なのだそうです。

 装丁家の祖父江さんから見ると、その間の文字組の変化がまことに興味深いものなのだとか。

 なるほど!

 そんな見方もあるんですね!

2020年10月28日水曜日

久し振りに歩いてみたら・・

 秋の好天に誘われて、久しぶりに 防風林をひとまわり。

 落ち葉があちこちの道を覆っていました。


 紅葉にも遅速があって、今が盛りなのがイタヤカエデ。

 まだ緑の葉を残している株もあるのがミズナラです。

 ハルニレやシラカバも黄葉していますが


 紅い実だけを残してすっかり葉を落としてしまったマユミのような木もあります。

 歩き始めは、やや冷たい風が頬に当たったのですが、そのうちに体が暖まって風も感じなくなりました。

 

2020年10月27日火曜日

誰にも読んでもらえない本

 市民図書館で、面白い企画をやっていました。

 それは、貸し出し回数が少ない本を集めた「発掘」と称する展示。


 案内には、こう書いてあります。

「今回、貸出回数の少ない本を集めました。棚の中でひっそりと、あなたに借りてもらうことを待っている本たちです。よく見てみると、意外なお宝本が・・・?ぜひ埋もれた名作をあなたの目で発掘してください♪」

 そこで・・

 展示してある中から「ことばの起源~猿の毛づくろい、人のゴシップ 著者 ロビン・ダンバー~」と云う、内容が想像できそうな、できなそうな、ちょっと不思議な本を借りてきました。

 さて、借りたのはお宝本なのか、そうでないのか?

 読んでのお楽しみです。

 

 

  

2020年10月26日月曜日

普通なら負けちゃうよ!

 昨日、競馬の3歳G1の締めくくり 菊花賞でコントレイルが勝って、先週の牝馬に続いて無敗の3冠を達成しました。

 しかし、これまでの余裕を残した楽勝とは違い、2着のアリストテレスとの壮絶な競り合いの末の首差(80 ㎝)辛勝でした。

 お父さんのディープインパクトは菊花賞で2馬身差の楽勝だったので、勝ちはしたもののやや物足りない感じを持ちました。

 ところが・・

 パトロールビデオを見てみると・・

 ルメール騎手騎乗で2着になったアリストテレス(黄色帽子9番)が、レースの最初から最後まで、ぴったりとコントレイル(黒帽子3番)の斜め後ろについてプレッシャーをかけているではありませんか。

 スタートして最初のコーナーを曲がってから

 スタンド前の1,000m地点(菊花賞は3,000m)でも

 向こう正面でも

 3コーナーを曲がり

 最後のコーナーを曲がって

 スパートをかけ始めても

 競り合いでも

 ゴール前までずっと競り合って

 ながい競り合いの末、ゴール!2着から3着までは3馬身半の差がついていました。

 コントレイル自体も乗っている福永騎手も相当なプレッシャーを感じたでしょう。普通ならこれだけ圧力をかけられたら、負けてしまうはずですが、とうとう最後まで抜かさせなかったのは、偉いものです。

 ルメール騎手の最高級騎乗技術の圧力を受けながらも、勝ちを譲らなかったのは、凄いこと、凄い馬です。

 

2020年10月25日日曜日

いしかり浜ビーチコーミング

  石狩浜ビーチコーミングに参加しました。

 ビーチコーミングとは、海岸の漂着物を収集しそれについて学ぶものです。

 いしかり砂丘の風資料館に集合して説明を聞いた後、浜を歩き始めました。

 10月も末とあって風が強い。水鳥(ウミウ)の死骸を見つけました。

 カエデの種もたくさん打ち寄せられていました。

 大きな流木が・・こんな大きな流木を運ぶなんて、波の力はほんとにすごいものです。

 1時間ほど歩いてあまり変わったものもありませんでしたが、すべて英語で書かれたペットボトルが見つかりました。資料館へ戻ってからバーコードを調べてもらったらベトナム製でした。

 白いナミガイや中国製の赤いうさぎの風船を拾った人もいました。


 集めた漂着物を資料館で分類してお昼に終了しましたが、なかなか面白いものでした。


 

2020年10月24日土曜日

インフルエンザワクチン

  私と家人はどうも世事に疎く、時々失敗します。

 親父の法事のお返しに昆布を送ったら、昆布は”よろこんぶ”でふさわしくない、と言われたこともありました。

 インフルエンザワクチンについても同様で、先日そろそろ申し込もうと病院に電話したら、とっくに締め切っていて、次に予約を受けられるのはいつになるか分からないと言われました。

 コロナ禍でインフルエンザワクチンが高齢者無料になれば当然希望者が殺到するはずで、すぐに申し込まなければ駄目なことは当たり前ですが、そんなことに全く気が付かないのが我が家のふたりの呑気なところです。

 と云うことで、今年はあきらめていたら・・

 かかりつけの病院が親切で、一人キャンセルが出たので、やりませんか、と電話をくれました。

 おかげで、私は無事に注射してもらう事が出来ましたが、家人はなかなか難しいようです。



2020年10月23日金曜日

岡井隆さん

  新聞の哀惜欄に岡井隆さんの名がありました。

 岡井さんについては歌人と云う以外は、ほとんど知りませんでしたが、記事の中で紹介されていた歌に感心しました。

 「薔薇抱いて湯に沈むときあふれたる かなしき音を

人知るなゆめ」

 「さんごじゅの実のなる道にかこまれて

あはれわたくし専ら私」

 「左脚つねによろめく。弱いんだなあ昔から

左よわ虫!」

 岡井隆さんは昭和3年生まれで、享年92歳。

 前衛短歌運動の中心にいた人のようで、私生活でも波乱が多かったようです。


 

 

2020年10月22日木曜日

今年の活動も残りわずか

  木々がかなり色づいてきました。

 私が所属している団体の自然相手の活動も残り少なくなってきました。

 石狩浜のごみ拾いは先週で終了。

 植物調査も来月初旬で終了です。

 そんな中、今日は海浜植物保護センター・作業支援ボランティアさんの活動最終日でした。

 月に2度、ハマナス園の除草などをやってもらっているのですが、最後の今日は、ハマナスの種まきをお願いしました。

 ボランティアで来てくれるだけあって皆さんやる気満々で、作業も予定より早く済んでしまいました。

 皆さん、今年1年ありがとうございました。

2020年10月21日水曜日

大根だけが元気

  今日は好いお天気ですが、週末は崩れそうです。

 庭もそろそろ冬支度に入り、コスモスはすっかり片付けられてしまい、シュウメイギクも枯れた花が目につくようになってきました。


 これから見るべき物と云えば菊ですが、こちらはまだまだ蕾。

 今、庭で一番存在感を示して元気なのは、大分太ってきた大根です。



2020年10月20日火曜日

サクセスストーリー

 18日の日曜日、デアリングタクトと云う3歳牝馬が、秋華賞と云うG1レースで勝って、桜花賞、オークスと併せた3冠を獲得しました。しかも、史上初の無敗での達成。

 しかし、このデアリングタクトと云う馬は、最初のセールでは買い手がつかず、次の年にようやく1,200万円で売れたぱっとしない馬でした。父親は、菊花賞などG1を2勝している優秀な馬ですが、母親が1勝もしていないのも響いたようです。

 ところが・・

 桜花賞、オークス、秋華賞の3冠で獲得した賞金は3億1千500万円。馬主にしてみたら、大変な孝行娘です。

 生産したのも日高の家族で経営する小さな牧場と云うのも親しみが湧きます。

 なんだか、嬉しくなってしまいます。