こんな漢詩を見つけました。
中唐の雍陶という人の秋居病中という詩です。
漢詩は注釈に頼りながら読むのが精いっぱいで味わうようなゆとりはありませんが、この詩には何か感じるものがありました。
こんな意味のようです。
ひっそりした暮らしで訪れる人もいない。
夕陽が清々しく木々の梢を照らしている。
もの思いのうちに時に好い句が浮かぶこともある。
古い治療法ではさっぱり効き目もなく、病気についてはほっぱらかし。
荒れた軒端では蝶々が蜘蛛の巣に引っかかり、
誰もいない部屋では蛍が燕の巣に飛び込んでしまう。
秋の季節の中、南向きの窓辺で臥せっていると
庭いっぱいに広がる紅葉が家を覆い尽くすようだ。
正岡子規の「病牀六尺」と似たところがありますね。
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