以前、興味があって縄文時代の本を読み漁ったことがありましたが、その時、日本人の起源は縄文人とその後の渡来人の混血により成り立っているという埴原和郎博士が唱えた二重構造モデル説を知りました。
ところが、古代DNA解析という学問が進んで、今は三重構造説になっているそうです。これまで土に長く埋まっていた骨のDNAは抽出する技術がありませんでしたが、技術が進歩してそれが可能になったそうです。
すると・・
古墳時代に、東アジア系の人達の大規模な流入があったことがわかった。日本人の遺伝子に、縄文人、北東アジア系渡来人の他に、東アジア人が加わった。これが三重構造説。しかし、まだ抽出サンプルが少ないので、定説とまではなっていないそうです。
また、現代日本人のゲノム(すべての遺伝子情報)は、韓国、中国などのアジア人のグループとはかなり違っていて、さらにそれより違うのが、縄文人。
縄文人のゲノムと似ているのはタイに住む少数民族のマニ族。アフリカを出て東へ向かった人類の中に、4~5万年前に東アジアに到達したホアビニアンという人たちがいて、この人たちがマニ族の祖先。ホアビニアンは、その後農耕民族に吸収されて遺伝子が消滅したが、北上した一部が縄文人の祖先となった。
二重構造モデルも興奮しましたが、三重構造も興味深いですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿