石川忠久さんの「漢詩の講義」という本はなかなか面白かった。
学校で習って誰もが知っている杜甫の詩も解説されていました。
絶句 杜甫
江碧鳥逾白 江はみどりにして 鳥いよいよ白く
山青花欲然 山青くして 花もえんと欲す
今春看又過 今春みすみす又過ぐ
何日是帰年 いずれの日か これ帰年ならん
素晴らしい景色を見ながら望郷の念にかられている詩で、それほど難しいものではありませんが・・
普通は、景色の描写のあと、今年の春もとうとう過ぎてしまったなあ、と解釈されていますが、石川忠久さんによると、それでは弱い。
素晴らしい景色だが、でもここは自分の故郷ではない、という強い気持ちが込められているのだ、という事です。
なるほどね!
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