2022年12月25日日曜日

匹と頭

 テレビで、犬や猫は1匹と云うのにどうして馬や牛は1頭って云うの?と云う問題がありました。

 答えは人が闘って勝てる動物は1匹、勝てないのが1頭と云うことでした。専門家が言うのですから間違いはないのでしょうが、どうも眉唾のような気がします。単純に人より小さいのが匹、大きいのが頭ではないでしょうか?

 元々日本では動物を匹と数えていたようで、馬を1匹と数える例は、今昔物語などにもあるそうです。ところが、西洋では家畜を数える時はheadを使い、動物園などでもheadと数えていた。明治時代に西洋の文献を訳す時にheadを頭としたことから大型の動物は頭となったというのが真相のようです。

 ただ、犬でも盲導犬や警察犬、救助犬は頭と数えるそうで、どうやら貴重なもの、大切なものは匹とは言わず頭と言うようです。猫も、イリオモテヤマネコは貴重ということで頭。そのほか蚕も頭と数えるそうで、これも貴重だからでしょうか。

 さらに、蝶も頭と数えますが、これは西洋の動物園などで蝶もheadと数えていたのが伝わったとも、標本には頭が備わっていることが大切なのでhead=頭と数えるようになったなど諸説あるようです。

 また、来年の干支の兎は1羽と数えますが、これにも諸説あって、獣(けもの)を口にすることができない僧侶(そうりょ)が二本足で立つウサギを鳥類だとこじつけて食べたためという説や、ウサギの大きく長い耳が鳥の羽に見えるためだとする説などがあるようです。

 助数詞は、調べれば調べるほど疑問が出てきます。


  

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