2022年1月5日水曜日

桃の籬

 今日も雪が降り家屋もすっぽり雪の中。

 せめて明るい歌で読もうと久し振りに「折々の歌」を引っ張り出してみました。

 開いたのは春の部。

 まず万葉集の大伴家持の歌が目に付きました。

 春の苑(その)紅にほふ桃の花下照(したで)る道に出で立つ少女(おとめ) 

 辺りがぱっと明るくなるような歌です。

 味を占めてもうひとつ桃の花の歌を・・

 葛飾や桃の籬(まがき)も水田べり  水原秋桜子

 田舎の景色ですが、桃の籬とは風流ですね。明るい中にも広がりのある句です。

 もう一首桃の花の歌がありましたが、こちらはちょっと寂しげ。

 鳳晶子と並び「明星」で活躍した山川登美子の歌です。

 鳥籠をしづ枝にかけて永き日を桃の花かずかぞへてぞ見る

 明るい歌、寂しい歌、いずれも良し、です。

 気分も大分明るくなりました。

 

 

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