テレビのドキュメンタリー番組。
五所川原の餅ばあちゃんは、94歳。誰かに喜んでもらうのを励みに笹餅を作っている。
餅作りを始めたのは60歳の時。ある時人を励まそうと餅を作って持って行ったら涙を流して喜んでくれた。それで、私でも人を喜ばせる事が出来るんだと思ったのがきっかけ。
今では年に5万個を作りスーパーに置いてもすぐになくなってしまうほどの人気商品。ずいぶん遠くからも買いに来る。
餅作りはすべて自前。小豆を栽培し、あんこを作り、餅を包む笹の葉も自分で山から採ってくる。
人からは、手間のかけすぎと言われるが、そうしないと自分で納得できない。だからそう儲かりもしないが、食べていければ良い。
一生懸命やれば、仕事が仕事を教えてくれる。
餅を作る時手袋ははかず、手の感触で出来を確かめる。それは、10本の指は黄金の山だ、と云う母の教えから。
貧しくて学校にも行けなかったが母が色んな事を教えてくれた。母と一緒にいればとても楽しかった。
ある時二人の子どもを育てるのが大変だと訴えると、お前はなんぼ偉いんだ、私は4人の子供たちを育てたと思ったことは一度もないよ、と言われそれ以来グチを言うのは止めた。
また、母と二人で草取りをしていた時のこと、お昼休みに昼寝をして目が覚めたら母はもう草を取っていた。起こしてくれればよかったのにと言ったら、お前の寝顔がとても可愛かったから起こすのは惜しいと思った、と言われた。
ばあちゃんの中では、お母さんは今も生き続けているようです。
餅作りもそろそろ止めようかとも思ったが、考え直してもう1年95歳までやることにしたそうです。
笑顔の好いおばあちゃんでした。
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