1983(昭和58)年から40年近くも苦労してきた美深町のチョウザメとの取り組みが昨年ようやく「美深キャビア」の販売と云う形で実ったそうです。こう云う取り組みは得てして途中で頓挫しがちですが、40年もよくがんばってきたものです。
ところで、チョウザメは石狩では鮫様と云う神様として崇められています。
実際、石狩市の博物館「いしかり砂丘の風資料館」にはチョウザメの標本が中央にでんと構えています。
しかしかっては石狩川を上ったチョウザメも近年はとんと見られず、2005年に1.6mの小型のチョウザメが漁の網にかかったのが最後のようです。
今は、妙亀法鮫大明神として石狩辨天社に、龍神・妙亀菩薩・鮫神像として金龍寺に鎮座ましましていらっしゃるだけです。
神様と讃えるこんな言い伝えもあります。
「鮭漁の邪魔をする鮫を神として祀ったら大漁が続いた」
「巨大な鮫が川をふさいで鮭が上らず困っていた時、鮫の化身が夢枕に立ったので酒を供したら、鮫はいなくなり大漁になった」
しかし、住民の大半が他地区から移ってきた人達になった今の石狩では鮫様も縁遠くなっています。
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