タイトルはちょっと語弊があって、順序が逆。発見された新種の甲殻類(エビの仲間)がオシリカジリムシと名付けられた、と云うのが正確な表現です。
鹿児島大学の修士生がハゼの仲間のチワラスボの尻びれにくっついている生物を見つけ、調べたら新種の生物であることが分かった。体長1.3㎜ほどで茶色い体に甲羅を持ち「カイアシ類(動物プランクトン)」の仲間と考えられたが、あごの形などが特徴的で、上野大輔准教授は新しい科の新種と結論づけ、イギリスの学術誌に掲載された。
学名は不知火海で見つかったことから「コレフトリア・シラヌイ」と名付けられたが、和名は、あごを使って尻びれにかじりつくような姿から「NHKみんなのうた」の人気キャラクターにちなんで「オシリカジリムシ科」の「オシリカジリムシ」と命名された。
上野先生は、「親しんでもらえるような名前にしたいと思ったのがきっかけです。魚にしがみつき、表面の何かを食べていたのではないか」と言う。
発見した修士生の是枝伶旺さんは「ごみみたいなものがひれの上にのっていると思ったら、足が生えていて動きだしたので、寄生虫のようなものかと思いました。たまたま見つけたのですが、新種として記載され、チャーミングな名前もついてよかったです」と語った。
一方。オシリカジリムシの作者うるまでるびさんは「僕らが作った架空のキャラクターが本物になったと思い、びっくりしました。学術的な名前として世の中に残るのはうれしいです。どんどん次から次へいろんな“かじり虫”を命名できるよう、研究を頑張ってほしいです」と喜んでくれたそうです。
グッドネーミング!
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