漢詩のラジオ講座で、良寛さんの詩が出てきました。
芭蕉に当たる夜の雨の作 良寛
夜に夢で覚めやすいのは、老いのせい、
ともしびはチラチラとして、夜も半ばを過ぎた。
枕をさすり、静かに聞く、芭蕉の葉を打つ雨の音を
誰と語り合おうか、このときの想いを。
良寛さんと云うと、子どもたちとなかよしで天真爛漫と云うイメージがありますが、こんな心境の詩もあるんですね。
一方ではこんな歌があります。
さむくなりぬいまは蛍も光なしこ金(がね)の水をたれかたまはむ 蛍(良寛)
この歌は、良寛さんに蛍と云う綽名をつけた仲良しの女中・およしに酒をねだった歌です。
こちらは、天真爛漫のほう。
両方合わせて読むと、良寛と云う人が大変幅の広い人だったことがよく分かります。
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