ホッケ柱と云う現象がテレビで放映されていましたが、なかなかダイナミックなものでした。
私達にお馴染みのホッケは浮袋を持っていない魚なのだそうです。浮袋を持たない為比重が海水より大きく、同じ位置にとどまるためには絶えず上に向かって泳ぐ必要がある。
ですからふだんは海底にいて海面から降って来るプランクトンの死骸を食べているそうです。
ところが、5月の中旬、奥尻島などでは植物プランクトンが大繁殖しそれを食料とする動物プランクトンもまた大繁殖する。ホッケはこれを食べるために海面まで上昇したいのですが、どっこい海面上ではカモメが上がって来るホッケを待ち構えている。
そこで、どうするかと云うと、ホッケは頭を上に向けヒレを掻いて下に流れる水流を生む。1匹程度ではわずかな水流も何万匹となると下に向かう大きな流れが生まれる。プランクトンはその水流に引きずられて落ちてくるので、ホッケはカモメに食べられる危険を冒さずにプランクトンが食べられると云うわけです。この時、海上では大きな渦が出来る。
なるほどなるほどです。
しかし、本能的な行動とはいえ、まったく合理的なもので、感心してしまいます。
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