昨日の朝刊に「ここで生まれここで笑って浮いてこい 亀松澄江」と云う句が載っていて、読んでもさっぱり意味が分かりませんでした。そこで、解説を読むと、「浮いてこい」とは水に浮かせて遊ぶ玩具で、ゴムやセルロイドで出来た金魚やアヒルの形をした浮き人形、とありました。
なるほど、「浮いてこい」は動詞の命令形ではなくて名詞だったのです。それで一応は納得したのですが、知らない言葉だったので、広辞苑を引いてみました。
すると「浮いてこい」は載っていなくて、「浮き人形」で引いてみると、「ろう塗りの人形の底に樟脳をつけて見ずに浮かべて走らせる玩具」となっていました。
あれ、浮き人形の解釈が、新聞と辞書では違っている!
そこでさらにネットなどで調べてみると・・
浮き人形は、風呂などで水に漬けて遊ぶ玩具の総称のこと。「浮いてこい」は歳時記では、浮き人形の傍題となっていますが、どうやら浮沈子(フチンシ)のことのようです。
浮沈子と云うのは、容器を押したり離したりすることで中の玩具が浮き沈みするもの。
それだと、冒頭の句も一層味わい深くなるようで、ちょっと納得したのでした。
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