見に行こうと思いながらなかなか腰が上がらなかった「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見てきました。
ところが・・
タイトルが「フェルメールと~」となっていても、おそらくフェルメールは4~5枚でほとんどが他の画家の展覧会だろうとは思っていたのですが、なんと70点の展示作品のうちフェルメールはたった1点。
これでは、誇大広告と言われても仕方がないのではないでしょうか?
良心的な表現なら「17世紀オランダ絵画と『フェルメールの窓辺で手紙を読む女』展」とするのが妥当でしょう。
と、文句を言ってもしようがない。
せっかく「窓辺で手紙を読む女」と出会ったのですからじっくり眺めました。
この作品は、「牛乳を注ぐ女」や「手紙を読む女」などと比べると絵の中の人物は小さめ。
どちらかと云うと視点が全体に向く感じで静かな印象です。
実はこの作品が今見ているような姿になったのは修復が完成した2021年8月のことで、それまでは背景に描かれたキューピットは塗り潰されていたそうです。
それに、この絵は長い間誰が描いたのか分からずフェルメールと判明したのは1880年のことだそうです。
紆余曲折があった絵なのですね。
でもじっくり眺め甲斐のある絵でした。
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