2022年6月30日木曜日

三角帆の打瀬船

  野付湾のホッカイシマエビ漁が始まって、夏の風物詩の三角帆を張った打瀬船の姿が見られるようです。

 関東では猛暑続きのようですが、涼し気なこの光景を見せてあげたいものです。

 と云っても私も一度も見たことはないのですが。

 帆を使うのは、エビが生息するアマモなどの水生植物を傷つけないためで、明治期から続く伝統漁法だそうです。

 

 

 

 

2022年6月29日水曜日

フィンランドと日本

  昨日は、市民カレッジ主催のフィンランドと日本の交流史を学ぶ講座にスタッフ参加しました。

 その中で注目した人物が三人。

 一人は、ロシア使節(その頃フィンランドはロシア領だった)として、ロシアに漂着した大黒屋光太夫を日本に連れ帰ったアダム・ラクスマン。これはわざわざ連れ帰ったのではなく、通商交渉が主目的だったようですが。

 大黒屋光太夫は、伊勢の国の船頭で井上靖の「おろしや国酔夢譚」の主人公です。

 二人目は、フィンランド独立運動家のシリアクス。日露戦争時、後方攪乱諜報活動をしていた明石元二郎と共に活動したようです。

 三人目は、フィンランド初代日本公使のラムステッド。

 東洋語学者で、日本語のアルタイ諸語起源説を唱え、柳田國男、新村出、金田一京助などにも影響を与えたようです。

 エスペラントの普及にも努めたラムステッドは、特に日本と関係の深い人物です。

 こう見ていくと、フィンランドと日本、案外関係があるようです。

 

2022年6月28日火曜日

不幸中の幸い、タイヤバースト

 「古今集を読む」の講座を受けに車で札幌へ向かっていた時のこと。

 3車線の真ん中を走っていたら、後ろの車が左車線を通って車を寄せてきました。

 おお、あおり運転?

 と一瞬身構えたのですが、その車は窓を開けて、パンクしてるよ、と教えてくれました。あおり運転どころか、善意の人だったのです。

 ありがとう、と手を上げて、脇道に車を入れ、スペアータイヤに取り換えました。

 ギリギリの時間に家を出たので、講座に遅れそうで汗だくで作業しました。

 何とか無事に講座には間に合って、帰りに馴染みのガソリンスタンドによると・・

 なんと、パンクではなく、バーストしているではありませんか!

 かなり使い込んでそろそろ替えなくてはと思っていましたが、こんなに傷んでいるとは。

 これでは否応なく取り替えなくてはなりません。

 とんだ散財でしたが、道路の中央でバーストして立ち往生なんてことにならなかったのが不幸中の幸いでした。 

2022年6月27日月曜日

日本一遅い桜

  大雪山系旭岳で日本一遅いサクラが咲いたそうです。

 標高約1,000mとあって桜の種類は寒さに強いチシマザクラ。

 21日に咲き始めて25日に満開になったそうです。

 そんな遅いサクラを一度見てみたいものですが、なかなか行く機会もないでしょうね。

 見果てぬ桜なのかもしれません。

 その場に行けないので、一般的なチシマザクラの画像で想像するしかありません。


2022年6月26日日曜日

大げさですが・・花川4,000年の歴史

 市民カレッジでは、石狩市の碑を訪ねるシリーズ講座を開いていますが昨日は花川地区の碑を訪ねる講座にスタッフ参加しました。

 先ず今私たちが住む花川地区は4,000年前には海で、札幌との境界あたりには紅葉山砂丘と云う砂丘がありました。砂丘では鮭を獲って暮らす人たちが住みその遺構が出土しています。

 昨日は2,000年前の墓が見つかった場所を巡りました。

 さて、明治になって開拓が始まりましたが、真北へ伸びる防風林(南防風林、原始林を切らずに残した)を境として北は花畔、南は樽川(現在の樽川は手稲線の北側)と呼ばれました。花川と云う地名は、花畔の花、樽川の川を取って付けられています。


 しかしこの地は砂地と泥炭地が入り混じる痩せ地で、耕土を吹き飛ばす強い風もあって耕作には厳しい地でした。

 そこで、牛馬を飼っての堆厩肥の投入、村民契約による防風林の保護が行われました。

 また、町村農場や極東農場(明治乳業の前身)の進出もあって、石狩は酪農業の先進地帯でした。

 ところが如何せん地力のなさから、町村農場は江別に移転、酪農業も限界がありました。

 戦後稲作への本格的転換が計られましたが、当初は砂地での造田は無理だとして国の許可がおりませんでした。

 その後砂地造田の可能性がようやく認められ、今の花川地区は一大米作地となりました。

 ところが、コメ余りの時代がきて米作が厳しくなった頃、札幌の近接地であることから民間や北海道による住宅団地造成が始まり、現在のような住宅地に生まれ変わりました。

 と云うことで、花川地区4,000年の駆け足歴史巡りでした。

2022年6月25日土曜日

内ももを鍛えるサンダル

 新聞の新製品紹介欄に「内ももを鍛えるサンダル」と云う商品が載っていました。

 この間濃昼山道を歩いてふらふらだったので、おっ、これはいいぞ、と注目しました。足を鍛えなくてはと思っていた矢先だったからです。

 開発された中敷きが内側に重心がかかる構造になっていて体幹が鍛えられるのだそうです。

 ところが・・

 最後に書いてあった値段を見て、がっかり。

 なんと、サンダル1個1万7380円もするのです。

 これじゃあ、とても買えません。

  

2022年6月24日金曜日

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

 見に行こうと思いながらなかなか腰が上がらなかった「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見てきました。

 ところが・・

 タイトルが「フェルメールと~」となっていても、おそらくフェルメールは4~5枚でほとんどが他の画家の展覧会だろうとは思っていたのですが、なんと70点の展示作品のうちフェルメールはたった1点。

 これでは、誇大広告と言われても仕方がないのではないでしょうか?

 良心的な表現なら「17世紀オランダ絵画と『フェルメールの窓辺で手紙を読む女』展」とするのが妥当でしょう。

 と、文句を言ってもしようがない。

 せっかく「窓辺で手紙を読む女」と出会ったのですからじっくり眺めました。

 この作品は、「牛乳を注ぐ女」や「手紙を読む女」などと比べると絵の中の人物は小さめ。

 どちらかと云うと視点が全体に向く感じで静かな印象です。

 実はこの作品が今見ているような姿になったのは修復が完成した2021年8月のことで、それまでは背景に描かれたキューピットは塗り潰されていたそうです。

 それに、この絵は長い間誰が描いたのか分からずフェルメールと判明したのは1880年のことだそうです。

 紆余曲折があった絵なのですね。

 でもじっくり眺め甲斐のある絵でした。 

2022年6月23日木曜日

7惑星勢ぞろい

  今月の末まで東から南の空に、地球を除く7つの惑星が勢揃いしているそうです。

 北海道でこの現象が起きるのは40年振り。

 特に25日と26日の未明は月も一緒に並ぶそうです。

 次に7惑星が並ぶのは、2532年と云いますから今回を逃すともう見られません。

 25日と26日の天気が良い事を願いましょう!

2022年6月22日水曜日

赤のシャクヤク、余計なお世話

  居間から眺めていたバイカウツギはもう終わり。

 代わりにシャクヤクが咲いています。

 こんな事を言うとシャクヤクに失礼かもしれませんが・・

 八重の白花はボリュウムがあるのですが、一重の赤花はあまり存在感がありません。


 ことさら差別するわけではないのですが、見た目からはどうしてもそう感じてしまい、赤花には気の毒です。

 しかし固有の形と色で咲いている赤いシャクヤクにしてみれば、そんなことは余計なお世話かもしれません。

2022年6月21日火曜日

筋肉痛なし

 2週連続で濃昼山道を歩いたのですが・・

 先週は日曜日に歩いた後週明け3~4日は足の筋肉が痛かったのに、今週はなんともありません。

 山道を登る辛さは2回とも変わらず、どちらもようやく峠にたどり着く有様だったのですが、その後の状態がかなり違うのは、1回目の経験で少しは足が鍛えられたのでしょうか?

 この年でもまだ鍛え甲斐があるのでしょうか?

 と云っても濃昼ではちょこちょこ行くわけにもいきませんが・・ 

2022年6月20日月曜日

大人のフラワーソン

 昨日は大人のフラワーソン。

 5人で濃昼山道を登り始めました。

 ところが・・山道は草刈りが行われていて道の両脇の植物がかなり刈られてしまい、スズムシソウもサイハイランもなくなっていました。

 ただ、ありがたいことにサルメンエビネは健在。

 さて今回の一番の見どころは、ハクウンボクが満開だったことです。


 悪くなる予報もあった天気が崩れなかったのが幸い、海もきれいでした。

 おまけは、前回見なかったマタタビの花。


 峠まで4時間ほど費やして観察した植物は50種類ほどでした。さすが大人だけのことはあります。 

2022年6月19日日曜日

子供たちのフラワーソン

 昨日は子供たちがフラワーソンに参加しました。フラワーソンは全道一斉の植物調査で今年は6月18日と19日が実施日です。

 調査区は、小樽市樽川西6線。

 まず説明を聞いて、大人と子供に分かれて同じルートを調査しました。花が咲いている植物は〇を、蕾は△を、咲き終わった物は×を付けます。

 10時から始めて1時間ほどで終了。

 大人と子供を比べたら子供たちのほうが植物をたくさん見つけていました。

 大人の負け~。

 調査を終えたら、海遊び。

 波も穏やかでじゃぼじゃぼ海に入ってみんな大喜びでした。


 

2022年6月18日土曜日

コーヒー片手にバイカウツギを・・

  今日は午前中に1時間ほど出かけただけであとはのんびり。

 重なっていた用事も一段落して心穏やかです。

 コーヒーを片手に窓の正面のバイカウツギをぼんやり眺めるのも悪くありません。


 

2022年6月17日金曜日

目撃者

  自分が見たことが新聞記事になるなんてあまりない事ですが、昨日はまさにそれでした。

 一昨日の当別行きの最後に石狩川右岸にある本庄陸男の「文学碑 石狩川」を見学しましたがその帰りに河川敷に羊がたくさん放されているのを見かけました。

 事情通の同行者がこれは石狩ひつじ牧場の羊だよ、と教えてくれましたが、翌朝その羊について「草取り羊 20匹に倍増」と云う記事が掲載されたのです。

 記事によると、羊を放牧したのは札幌河川事務所。

 除草コスト削減対策の実証実験を行っているそうです。

 たくさんいたと思ったのは、20匹。

 これが事件であれば、私は目撃者と云うところでしょうか。

2022年6月16日木曜日

伊達邦直の墓

  隣町の当別町は伊達の支藩・岩出山藩の伊達邦直主従が開拓した町ですがその歴史を辿る講座を市民カレッジで開催します。昨日はその下見に行きました。

 見学したのは、当別伊達記念館、伊達邸別館、開拓記念樹、小説「石狩川」の作者本庄陸男の記念碑などです。

 最初に見たのは、開拓記念樹となっているイチイの木。痩せ地の聚富で難渋した岩出山藩の人達が、肥沃な地を求めて当別見分に赴いた時に露営したといわれている。平成30年の台風で隣のハルニレが倒れたあおりで半分に折れてしまったそうです。

 次が当別伊達記念館。

 衣裳や日常道具、化粧道具など邦直主従に関連する品々が展示されていましたが、お殿様ゆかりの物はなかなか優雅。




 記念館の隣には伊達邸別館と云う建物があり名士が当別を訪れた時の宿泊所となっていたそうです。邦直と奥方、家臣の人形が飾ってありました。



 その後、伊達家や吾妻家の墓所を見学。邦直の墓が意外に質素なのが印象的でした。


 伊達邦直主従の当別開拓については小説や映画で見聞きしてもなんとなく実感が湧きませんが、実際に遺品や墓所を見学すると正に本当にあった事だと思えました。

 帰りに「本庄陸男生誕の碑」と「文学碑 石狩川」を見学して帰路につきました。



2022年6月15日水曜日

アカゲラ撮った!

  日曜日に植物分布調査フラワーソンの下見に行きましたが、昨日の午後ももう一つの団体のフラワーソンの下見に行きました。こちらは、小樽市樽川西6線(樽川墓地)が現場。

 カシワの海岸林を横切る形です。

 目に付いたのは、ニセアカシアの白い花。

 カシワ林に中にこんなにたくさんのニセアカシアがあるとは驚きです。花が咲くまでは気が付きませんでした。

 海岸ですから、ハマナスやハマヒルガオが咲いているのは当たり前ですが、今日の発見は植物ではなく鳥!


 なんとアカゲラに出会ったのです。

 こんな間近でアカゲラを見たのは初めてです。

 気の毒に人間が近づいて、大騒ぎさせてしまいました。