2020年12月1日火曜日

鮟鱇、ぶち切らる

 一日中0℃から -1℃の気温が続く寒い日。

 こんな日は、加藤楸邨さんのある句が頭に浮かびます。

 鮟鱇の骨まで凍ててぶち切らる

 手がちぎれそうな寒さの中に吊るされた鮟鱇を思い浮かべますが、実は実景を詠んだものではなく、病気で寝ていた時の句だそうです。

 であれば、寒々とした心象風景です。

 と同時に、ひとつの覚悟も思わせる句にも思えてきます。

 いずれにしろ、良い句ですね。

 

 

 


0 件のコメント:

コメントを投稿