昨日の朝刊に、ハママシケ陣屋跡の大手門の建て替え工事が完了したことが載っていました。大手門は、かなり老朽化して倒壊する危険もあったようです。
ハママシケ陣屋は、幕末、南下政策を取るロシアを警戒した幕府に西蝦夷地の警備を命じられた荘内藩(領地は現山形県)が浜益に築いた陣屋です。ただ、陣屋の跡はほとんど残らずわずかに残った大手門が国の史跡に指定されています。
幕府に命じられた警備範囲は、寿都町から浜益、天塩まで、けっこう広範囲です。
実は一昨日、市民カレッジの講座の下見で白老の仙台藩元陣屋を見学してきたばかりです。
仙台藩は、白老~広尾、厚岸、根室から国後、択捉までのこれまた広大な東蝦夷地の警護を命じられました。
こちらは、土塁などが残っていて、遺品などを収蔵する「仙台藩白老元陣屋資料館」も併設されています。
西蝦夷地を守った荘内藩、東蝦夷地の仙台藩、寒さには慣れた東北人とはいえ、設備も何もない蝦夷地の冬は厳しかったでしょうし、戊辰戦争で幕府が敗れ官軍が函館に迫る中、国元へ逃げかえるのは大変な難儀だったでしょう。
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