2015年12月28日月曜日

ライ麦畑でつかまえて・読後

 一昨日から二日連続で真冬日が続いていますが、今日はいくらか気温も高めで半分隠れたような姿ながら太陽も顔を出しました。
 


 そのうち、本格的に陽が差してきました。
 


 雪の上に物の影がくっきりとつくほどの明るさです。
 


 そして夕方には、空にきれいな夕焼けが現れました。
 


 そのままで陽が暮れてくれれば上々の一日だったのですが、残念ながら暗くなる前に空はすっかり曇ってしまいました。
 


 この分だと明日は雪かもしれません。

 さて、今日も静かに本を読んで過ごせました。

 「大地」は、ちょうど全体の三分の一くらいでしょうか、主人公が死ぬところで読むのを止めてしまいました。ストーリーが面白いだけでは飽きてしまいます。

「ライ麦畑でつかまえて」の方は、最後まで面白く読み通しました。

 主人公のホールデンは、「ライ麦畑をつかまえて」を唄いながら車道を歩いている子供を見て、ふさぎこんでいた胸が晴れる思いがします。

 ところが、家に帰って妹のフィービーに会った時「ライ麦畑でつかまえて」と云うのはホールデンの思い違いで本当は「ライ麦畑で会うならば」であると言われます。

 そこで彼はフィービーにこんなことを言います。
「とにかくね、僕にはね、広いライ麦の畑やなんかあってさ、そこで小さな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしているところが目に見えてくるんだよ。何千って子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない―誰もって大人はだよ―僕のほかにはね。僕はあぶない崖のふちに立ってるんだ。僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ。一日じゅう、それだけをやればいいんだな。ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ」

 と云う場面があって、「ライ麦畑でつかまえて」と云うタイトルの意味が分かります。

 ホールデンというのは、一度ゆっくり話してみたい男ですが、話せば喧嘩になってしまいそうでもあります。

 後味が深く残る小説でした。


 これで、読む物はなくなったので、明日は図書館に行って借りてきたいのですが、さて何を読むか?

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