ひと頃、大雪の年にはカマキリが高い所に産卵すると云う説が唱えられてマスコミなどにもてはやされた事があったそうです。
ところが、2021年に出版された弘前大学安藤名誉教授の「カマキリに学ぶ」と云う本ではその事実を全面的に否定している。
安藤名誉教授は退官後、飼育が難しいとされるカマキリを自宅で飼って観察を続け、産卵の高さと雪は関係なくむしろ草や木の高さに応じていることを確認した。
第一、カマキリの大雪予知説の根拠として雪中に置かれた玉子はふ化できないとされたのに対してそれは間違いで数カ月雪中に置かれても問題なくふ化出来る事も地道な観察で確かめている。
一見面白そうな説でマスコミなどで取り上げられると定説の様になりがちですが、科学的な事実はやはりひとつひとつ実証を積み重ねて確かめる必要があることはいうまでもありません。
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