2020年7月30日木曜日

黒い雨

「黒い雨」訴訟のことが新聞に載っていましたが、井伏鱒二の「黒い雨」ば、大変感心して読んだ小説のひとつです。
 被爆と云う悲惨な出来事を声高ではなく淡々と記述しているのが素晴らしいところです。
 ただ、小説が被爆者の重松静馬と云う人の「重松日記」を基にして書かれたことは知りませんでした。
 そのことを知り、主人公の名が重松静馬さんの姓名をひっくり返して閑間重松としてあるのも井伏らしい面白さだと思いました。

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