2017年7月10日月曜日

葦鴨の・・

 この二、三日暑い日が続いていますが、今日は最高気温30℃の真夏日になりました。
 そんな中、「古今集を読む」の講座を受けに札幌へ出かけました。
 講座会場の傍のプラタナスの木も葉をいっぱい茂らせてそびえ立ち、いかにも夏らしい光景です。

 今日は、こんな歌が出てきました。
葦鴨のさわぐ入り江の白浪の 知らずや 人をかく恋ひんとは
 (私がこんなに恋慕っていることを一体あの人は知っているのだろうか?)
 この歌の「葦鴨のさわぐ入り江の白浪の」は、知らずや、を導きだす序詞(じょことば、枕詞より長めで定型化せずある言葉を導き出すためのもので意味はない、あしひきの山鳥の尾のしだり尾の、が典型的な例)ですが、「序詞であることは明らかだが、それにしては響きが強い、さわぐ、で心のざわつきを暗示しているのではないか」と云う意見が出たりして、ああでもないこうでもないと議論百出。
 こんなところが、この講座の面白さです。
 と云うことで、今日も楽しんできました。

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