銭形平次の次は「半七捕物帳」を読んでいます。
「半七捕物帳」は、岡本綺堂によって大正6年から昭和12年まで68作が書かれ、捕り物帳物の始まりとなった読み物です。
背景に幕末の江戸の町の様子がよく描かれていて、読んでいるとなんだか江戸の町にいるような気にさせられます。そう云う点では平次より読み応えがあるかもしれません。
なにかと云うと降る雨やぬかるむ泥道、時雨時の身を切るような寒さなど探索に歩く半七の体感が読んでいる者に直に伝わってきます。
また、幕末と云うと勤王・佐幕で国中が大騒ぎしていたと云う印象がありますが、庶民は変わらぬ日常生活を送っていたことがわかります。
半七は平次よりは取り調べが強面ですが、それも現実に近いかもしれません。
6巻あるうちの5巻を読んでいるので、面白く読んでいるうちにすぐに終わってしまいそうです。
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