昨日・9月9日は重陽の節句でした。
中国では、奇数は陽の数字ですが、9月9日のように陽が重なると気が強すぎてかえって不吉とされ、その不吉を払って吉祥とするのが節句と云うことのようです。
重陽の節句には、茱萸(シュユ、グミと云われるが、どうやらグミ科のグミではなくミカン科のゴシュユのようです)を身につけて高い所に登って遠くを眺める習慣があったようです。
王維のこんな詩があります。
一人で異国に居て旅人の身。
節句が来るたび、ますます親兄弟の事が思いやられる。
遥かに思い起す、故郷で兄弟たちが赤い実の付いた茱萸の枝を頭に挿して高台へ登っているが、そこに私一人が欠けている光景を!
中国の様な広大な所では、望郷の念も強かったのでしょうね。
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