昨日の大人のための絵本読み聞かせ講座で、考えさせられる絵本が紹介されました。
「ぼくは、ブルーノ」と云う絵本です。
動物園のサル、ブルーノは、サルを見に来る人間たちを見るのが好きだった。ところが、大昔人間はサルだったと聞き、それならぼくも人間になれるかもしれない、なりたいと思い始めた。
そして、反対する家族と別れ、人間の世界へ飛び込んだ。人間の言葉を覚え、服を着、楽器まで弾けるようになったが、でもやっぱり人間とは違う。
そこで、サルの世界に戻ったけれど、一旦人間の世界でくらしたブルーノにサルの世界での居場所はなかった。
サルではなく人間にもなれないブルーノ。
悲しみの中、自分と同じサル、グレタと出会う。
そして、悟る。
「サルでもない、人間でもない、でもぼくはブルーノ。それでいいじゃないか」
哀しくて、ちょっと身につまされる絵本でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿