厚田の古い建物を見る為に市の学芸員の方について行き、厚田区の戸田旅館を訪れました。
戸田旅館は、元々厚田の大漁業家佐藤松太郎(1863~1918年)が母親の隠居所として明治37年に建てたものです。
戸田旅館の手前の有名店かねとも寿しの前にはかなりの人が並んで開店を待っていました。なんでも、早い人は6時半から並んでいるとか。
戸田旅館は、玄関を入ると、まず昔風の下駄箱が目につきました。
上がり口には衝立てが置いてあります。
廊下の様子や天井なども古びた風情です。
昔はこちらが玄関だったと云う横側も堂々として、
かっては瓦葺だったと云う屋根の庇も凝った造りです。
1個ですが、瓦も残っていました。
戸田旅館を見た後は、旅館から少しづつ高くなりながらまっすぐに北へ伸びた道(メイン通り)を上って厚田神社へ。
高台の神社から見下ろすと、街並みを一望することが出来て、確かに道はまっすぐに山に向かって伸びています。そして右手に漁港があります。
それから古い蔵などを見て最後に厚田川を渡り、昔は別狩と言う別の村だった所にある佐藤松太郎の菩提寺正眼寺を訪ねました。
佐藤松太郎は、全国でも屈指の高額納税者で、道議会議員にもなり、電気をひいたり、地元の小学校に多額の寄付をするなど地域にも尽くす人だったようです。その堂々たる体格から厚田の人達は親しみを込めて布袋さんと呼んでいたそうです。
半日のぶらぶら歩きでしたが、なかなか面白い体験でした。
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