4月29日に続いて石狩浜海浜植物保護センターに詰める日でしたが、観察園では、29日に寒くてつぼんでしまったイソスミレが咲いていました。
可憐な花ですが、主に日本海側で見られるこの植物の北限地がここ石狩なのです。
南は鳥取県あたりのようです。
またイソスミレは、種が遠くへ運ばれるような仕掛けを持っています。
種にはエライオソームという脂肪酸やアミノ酸、糖分などの成分を含みアリが好む物質が付着しています。
アリは、エライオソームに惹かれて種を巣に運びエライオソームだけ食べて、種は捨ててしまいますが、おかげで種は遠くへ運ばれるというわけです。
イソスミレにはもうひとつ特徴があって、普通の花以外に閉鎖花と云う花があります。
これは、花が開かず中で自家受精するものです。
イソスミレは可憐な姿ばかりでなく、子孫をのこす為の色々な方策を持っている賢い植物です。
0 件のコメント:
コメントを投稿