2023年3月11日土曜日

お菓子「判官さま」

 「判官さま」と云う六花亭のお菓子があります。これは、開拓使初代主席判官の島義勇(しまよしたけ)に因んで作られたお菓子だそうです。北海道神宮限定販売。

 島義勇は佐賀出身、初代開拓使長官が佐賀藩主の鍋島直正だったことから主席判官に任命されました。

 明治2年11月に札幌に赴任した島は、南1条西1丁目を東西南北の起点として南北の境に大通りを設け、大通りの北は官庁街、南は商業地に設定するなどほぼ現在の札幌の町を構想した人として記憶されています。

 しかし、島は予算の使い方などのことで非難を受け、翌年2月に罷免されてしまいます。たった3か月ほどしか札幌にいなかったのです。

 それ以来一度も札幌とは関わっていないのに、こうしてお菓子まで作られるのですからすごいことです。

 それだけ、島の札幌の町づくり構想がしっかりしていたのでしょう。

 ちなみにどうして「判官さま」が北海道神宮限定販売かと云うと、昭和13年に北海道開拓に力をつくした人物を祀る開拓神社が神宮境内に作られ、祀られた37柱のひとりに島義勇が入っているからかもしれません。

 島は最後に江藤新平の佐賀の乱に参加して斬首されてしまいます。

 

 


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