円形校舎の石狩小学校の事はある程度知っているつもりでしたが、昨日改めて話を聞いたら知らない情報もありました。石狩小学校は、昭和31(1956)年に鉄筋コンクリート造りの円形校舎として建て替えられました。
円形校舎は、昭和30年代前半頃もてはやされ全国で150校も作られたそうです。
これは、災害に強い鉄骨構造の校舎が求められたこと、同じ鉄骨作りでは四角形より円形の方が安価で出来たこと、土地が少なくて済んだことなどの理由だったようです。
ところがその後鉄筋などの材料が高騰したことで安価と云うメリットが無くなり、円形校舎は生徒が増えても建て増しができないことなどで、ほとんど作られなくなってしまいました。
ともあれ石狩小学校は道内最古の円形校舎でしたが、生徒数の減少で令和2(2020)年に閉校となり、今は文化財課が管理しています。
実は道内の他の円形校舎は耐震構造ではないことから取り壊されていますが、石狩小学校は元々冬の日本海の強風に耐えるような強い構造になっていて、現在の耐震構造基準をクリアーしているそうです。
今後石狩小学校をどのように利用するのか検討されていますが、まだこれと言った具体策は出ていないようです。
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