半藤一利さんの本に4文字熟語のことが書いてあり、日本人は4文字のスローガンで鼓舞されると言っています。
太平洋戦争時に使われた「八紘一宇」と云う言葉を説明するのに、幕末の「尊王攘夷」「公武合体」、明治になって「文明開化」「万機公論」「富国強兵」などを例に挙げています。
ところで現代ではどうかと云うと、例えば流行語大賞を見ると4文字熟語はほとんどなく、今年は唯一「宗教2世」と云うのがありますが、これは熟語ではなくひとつの言葉。さらに、2021年、2020年にはなし。2019年に、計画運休、軽減税率、免許返納と3つありますが、いずれも熟語とは違うものです。
それでは現在の日本人は、4文字熟語には縁がなくなったかと云うと、そうでもないようです。
と云うのは、創作熟語と云うのがあって、今年はまだ発表されていませんが2021年には、「七菌八起(ナナコロナヤオキ)」「大学新試(ダイガクニュウシ、試験制度が変更)」「気象価値(キショウカチ、気象学者がノーベル賞)」「二者卓逸(ニシャタクイツ、卓球)」などがあって面目躍如。
やはり4文字熟語は日本人の気持ちの中にすっと入り込むのかもしれません。
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