1月29日から読み始めた池波正太郎「鬼平犯科帳」4巻136編を読み終わりました。
寝食を忘れてと云うと大げさですが、かなり夢中になって読み進みました。
長谷川平蔵は実在の人物で本名は宣以(のぶため)、平蔵は通称のようです。
鬼平犯科帳は、昭和42(1967)年から平成元(1989)年までオール読物に連載されたシリーズです。
火付け盗賊改め方の長官・長谷川平蔵が部下の与力、同心、密偵たちを自在に使いこなして、盗賊たちを捉える話ですが、平蔵の厳しい中にも人情味あふれる采配ぶりがたっぷりと描かれています。
盗賊たちを一歩一歩追い詰める手配りも手に汗握る緊迫感。
同心や密偵たちもそれぞれ個性豊かで、始めはどうしようもない同心(平蔵はそんな駄目同心が嫌いではないらしい)が失敗を繰り返しながら成長していく姿も書かれていて、妻の久栄や息子の辰蔵とのやりとりも味があります。
とにかく一度読んでみると、病みつきになるはずです。
ただひとつ残念なのは、最後の長編が作者の病没により未完成になってしまったことです。
ところで「鬼平犯科帳」の次は同じく4巻ある「剣客商売」を読む積りです。
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