2018年4月4日水曜日

春は梅の枝に・・

 我が家の庭でも昨日からクロッカスが花を付けました。
まだちょっと肌寒く、花弁は開きませんが、直に開くことでしょう。

 ところで、今読んでいる漢詩百人一首と云う本にこんな詩がありました。

 終日春を尋ねて春を見ず
 杖(じょう)れい踏破す幾重(ちょう)の雲
 帰来試みに梅梢を把って看れば
 春は枝頭(しとう)に在って已に十分

 一日中春の景色を尋ね歩きましたが、春はどこにも見当たりませんでした。アカザの杖をついて幾重にも重なっている雲を踏み越えて歩きまわったのですが。
ところが家に帰って、試しに梅の枝をとって見ると、春はもう枝先にやってきていたのでした。

 宋時代の戴益(たいえき)と云う人の詩ですが、今頃にぴったりの詩です。北海道は、梅はまだ先ですが。
 

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