吹雪の中、「古今集を読む」の講座を受けに札幌へ出かけました。
今月の中頃まではあまり雪は降らなかったのですが、この数日はまあよく降ること、テレビ塔もかすんでいました。
さて古今集ですが、物名(もののな)が終わっていよいよ恋の歌に入りました。
しかし、恋の歌は多くて、469番歌から828番歌まで360首あります。1回に読むのはおおむね4首ですから計算すると90回、講座は3カ月で5回ですから54カ月、4年半かかる勘定です。
まあ先の事は置くとして、恋の歌の最初はよく知られたあの歌です。
ほととぎす鳴くや五月のあやめ草 あやめも知らぬ恋もするかな
よみびとしらず
ほととぎすが鳴く五月のあやめ、そのあやめではないけれども、物のすじめも見失ってしまうような恋をすることだなあ
この歌の言いたいことは、あやめも知らぬ恋もするかな、の部分だけ、ほととぎす鳴くや五月のあやめ草、は「あやめ」を導き出すためのもので、序詞(じょことば)と云うのだそうです。
それと、間違いやすいのは、五月とあるので、さわやかな明るい五月を連想しがちだが、旧暦の五月は今の六月、梅雨時の薄暗い情景なのだそうです。
また、あやめは菖蒲のことで、今のアヤメとは違うようです。
この歌のあともう1首進み、いつも通り楽しんで今日の講座は終了、外へ出たらもう雪は止んで空はすっかり明るくなっていました。
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