絵本セラピー講座の3回目。「大きな木」という印象的な絵本に出会いました。
大きなりんごの木は、少年と大の仲良し。少年はいつもやってきて、木登りしたりして遊んでいました。
大きくなってちっともこなくなったその子が青年になってやってきて言うには、「お金が欲しい」
大きな木は言います、私のリンゴの実を売ればいいよ。リンゴをあげて木は幸せ。
その何年か後にやって来た彼が言うには、家が欲しい。
私の枝を切ってそれで家を建てればいいよ、枝をあげて木は幸せ。
また長い年月の後、やって来た男が言うには、遠いところに行きたい、
私の幹を切り倒して、船を作って旅立てばいいよ、幹をあげて木は幸せ。
そしてまた何年か後に、やって来た男に木は言います。切り株だけになってしまった私にはもう何もあげるものはないよ。
男は切り株に腰を下ろしてぼんやり。木は男の休める切り株があって幸せ。
おしまい。
人の好意を感謝して受けとる気持ちの無い人は決して幸せにはなれないようです。
ところでちょっと文句を言うと、この絵本の原題は「The Givinng Tree」なのに、なんで変哲もない大きな木なんていう訳題にしたんでしょうね。
また、村上春樹さんが訳した本もあるようです。
色々考えさせられる絵本でした。
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