2019年2月5日火曜日

鉛の兵隊

 冬空の灰色の雲に閉じ込められた太陽が鈍い光を放っていました。

 そんな太陽を見て、ふと「鉛の兵隊」と云う言葉が頭の中に浮かんできました。
 子供の頃にお袋が読んでくれた絵本に出てきたような気がします。
 しかし、言葉が浮かんだだけで、どんな話だったかはちっとも思い出さないので調べてみると、鉛(スズ)の兵隊は、アンデルセンの童話。
 古いスズの匙で作られた25人の兵隊のうち最後の兵隊はスズが足りなくなって足が1本しかなかった、と云うことから話が始まるようです。

 そして片足の兵隊は、紙の踊り子に恋をして・・
 最後は、兵隊は踊り子と共に燃えてしまいます。
 そんな物語の筋は忘れてしまっても、子ども心に感じた物悲しい想いが頭のどこかにしまいこまれていたのかもしれません。
 もう70年近く前のことです。
 

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