中唐の漢詩人・賈島は選ぶ言葉に悩んでいました。
鳥宿池辺樹 鳥は宿る池辺の樹
に合わす句として、僧推月下門 僧は推す月下の門
を考えたのですが、僧敲月下門 僧は敲く月下の門
の方がよいのではと、迷っていました。
推なら、僧がそっと門を推して入っていく、ことになり、敲なら、僧がほとほとと門を敲くことになります。
迷いながら街を歩いていると、大詩人で長官の韓愈の行列にぶつかりました。
韓愈は、「敲」が良いと判定しました。
賈島はその後、韓愈の門下となり進士の試験にも合格した。
というのが、文章の字句を練り直す「推敲」という言葉の由来だそうです。
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