知人に勧められて「鮭の鱗」と云う本を買ったらすごく面白い本でした。
著者は、石狩の八幡町で育った前市長の田岡さん。
雑貨店の息子の田岡さんが石狩の食についての思い出を語ります。
こんな具合です。
「塩数の子、干し数の子、ハタハタ・ニシンの糠漬け、身欠き鰊、鮭やハタハタの飯寿司などは、大切な越年用保存食であった。初冬になると家ごとプライドをかけて作業に勤しんでいた。出来栄えを競って互いに交換する慣わしもあり、町内ごとに風味の違いはあったように思う。向こう三軒両隣の小さな食文化圏とでも言うことなのだろうか」
読んでいると、冬の始まりの冷たい風の音まで聞こえてきそうです。
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