仲間が「やはた丸」を見つけた、と案内してくれました。
その船は、ボロボロになった小屋の中に置かれていましたが、その小屋も壁が半分倒れているような有様です。
「やはた丸」は、石狩川河口渡船場で昭和34年から運行していた船です。
鉄製の船であるやはた丸が就航する前は、すべて木造船だったので、冬期川に氷が張ってしまうと渡船が出来ませんでした。
そこで冬期は、柳の枝を敷き何度も水をかけて凍らせた氷橋を作って通行していました。
やはた丸は、一年中渡船が出来るようになった云わば渡船場の救世主とも云うべき存在でした。
そんな歴史のあるやはた丸のみじめな姿を見ると、ちょっと痛ましさを感じてしまいます。
石狩川河口渡船場は昭和47年に石狩河口橋が出来た後、昭和53年に廃止になりました。
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